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資料請求フォームの作り方

目次

この記事では

  • 資料請求フォームにはどのような作り方があるのか
  • 作り方によってどのような違いがあるのか

についてお話します。

その前に「そもそもなぜ資料請求フォームを作るのか」という目的を改めて確認し、適切な作り方を選べるようにしましょう。

何のために資料請求フォームを作るのか? #

この記事を読まれている方は恐らく、何かしらの事業・ビジネスに関わる中で資料請求フォームを作ろうとお考えになっていることかと思います。

事業・ビジネスにおいては、お客様に商品やサービスを提供しその対価として利益を得ることが大きな目的の一つですが、資料請求フォームはそのお客様を集めるための一つの入り口になります。

ですので、資料請求フォームが「入口」で、最終的に商品やサービスを提供し利益を得ることを「出口」と考えたときに最適な方法で資料請求フォームを作るのが良さそうです。

どのように資料請求フォームを作るのか #

フォームは大きくフロントエンドとバックエンドの2つの要素で構成されています。

  • フロントエンド
    実際に見込み顧客が情報を入力するための画面。
  • バックエンド
    見込み顧客がフォームに情報を入力し「送信する」等のボタンを押したときに、入力情報を受け取り処理(データベースへの保存、資料のメール送付など)する仕組み。

フロントエンド、バックエンドをどのように実現するかで下記のようなパターンがあります。

  1. フロントエンド: 自社で実装、バックエンド: 自社で実装
    実装工数・運用工数が一番かかりますが、自社の望むものをすべて実現することが可能です。
  2. フロントエンド: 自社で実装、バックエンド: 他社サービスを使用
    1.に比べて実装工数・運用工数が大幅に少なくなります(他社サービスの使用料はかかります)。
    フォームの見た目については望むものをすべて実現することが可能です。
    バックエンドについては自社で実現するのが大変な機能が安く実現出来たりします。(他システム連携等)
  3. フロントエンド: 他社サービスを使用、バックエンド: 他社サービスを使用
    実装工数・運用工数が一番かかりません(他社サービスの使用料はかかります)。
    フォームの見た目については1.2.と比べるとカスタマイズ性が低くなります。
    バックエンドについては自社で実現するのが大変な機能が安く実現出来たりします。(他システム連携等)

フォームの作り方は、ITシステムに強い人材がいるか、お金・時間をどの程度かけられるか、資料請求への対応業務の流れをどのようにするか、などの状況によりどれが適切かが変わってきます。

本記事ではいくつかの作り方をピックアップしてご紹介しますので、ご参考頂ければ幸いです。

  1. Google Formsを使った作り方
  2. Contact Form 7を使った作り方
  3. formrunを使った作り方
  4. EZ Docを使った作り方

1. Google Formsを使った作り方 #

Google FormsはGoogleが提供しているフォーム作成ツールで、Googleアカウントさえあれば無料でフォームを作成することができます。

この作り方は「3. フロントエンド: 他社サービスを使用、バックエンド: 他社サービスを使用」のパターンです。

資料請求フォームを作成することを主目的としているサービスではないため比較的シンプルな機能を有していますが、アドオンやApp Script等の機能を使うことにより知識があれば柔軟に拡張することが可能です。

観点
初期コスト 0円
ランニングコスト(月額) 0円
設置方法
  • フォームURLへのリンク
  • iframe埋め込み
※具体的な手順はGoogle Formsのドキュメントをご覧ください。
デザインの柔軟性
※具体的に変更可能なデザイン要素はGoogle Formsのドキュメントをご覧ください。
回答時の通知 メールに通知可能
お礼メールの自動送付 できない
資料の自動送付 できない
資料開封時の通知 できない
資料の閲覧状況のデータ化 できない
回答者情報の保存先 Google Spreadsheets
回答者情報の他システムへの連携 できない

 

Google Formsを使った場合の業務フロー例 #

下記にGoogle Formsを使った場合の、資料請求に関する業務フローの例を示します。

特にアドオン等を追加しない限り、基本的にはフォーム回答のメール通知を受け取ったら手動で資料を送付するような流れになりそうです。

見込み顧客
事業者(あなた)
Google Forms

資料送付後に商談や見積もり依頼など次のステップに繋げるには、資料の開封状況や閲覧状況を電話・メール・メルマガなどのアプローチを使い分けると良いですが、そのためにはEZ DocSales Doc等の別途ツールの導入が必要となります。

Google Formsが向いているケース #

無料で導入の手間も少ないので

  • とりあえず安く早く顧客との接点を作りたいというケース
  • 個人事業のような小さなビジネス

においては向いていると考えられます。

一方、ある程度の顧客数を見込む場合は手動で資料を送るのが手間になりますし、顧客管理のために別途CRMやSFAを使うようになるとそれらのシステムとの連携が難しくなってきます。

(そもそもCRMやSFA自体にフォーム機能があることが多いため、そちらに乗り換える方法もあります。)

2. Contact Form 7(Wordpressプラグイン)を使った作り方 #

Contact Form 7はWordpress用のフォーム作成プラグインで、日本の方によって作成・管理されているようです。

この作り方は「1. フロントエンド: 自社で実装、バックエンド: 自社で実装」のパターンです。

※自らコードを書く必要はありませんが、自社で管理しているサーバ内で実現するという意味で「自社で実装」となります。必要であればコードを書きプラグインのみでは実現できないことを実現することができます。

観点
初期コスト 0円
ランニングコスト(月額) 0円
設置方法 Wordpressのページ内に設置
※具体的な手順は公式ドキュメントをご覧ください。
デザインの柔軟性
※具体的な変更方法は公式ドキュメントをご覧ください。
回答時の通知 メールに通知可能
お礼メールの自動送付 可能
資料の自動送付 可能
※そのような専用機能があるわけではありませんが、自動返信メールの文面に資料のURL等を記載することにより実現可能です。
資料開封時の通知 できない
資料の閲覧状況のデータ化 できない
回答者情報の保存先 保存されない
Flamingoというプラグインを別途導入することでデータベースに回答内容を保存可能です。
回答者情報の他システムへの連携 できない
CF7 Google Sheets Connectorというプラグインを別途導入することでGoogle Spreadsheetsに回答内容を保存可能です。
※他にも外部システム連携用のプラグインがある可能性があります。

 

Contact Form 7を使った場合の業務フロー例 #

下記にContact Form 7を使った場合の、資料請求に関する業務フローの例を示します。

回答者への自動返信メールに資料URLを含めるような想定で記載していますが、追客する時以外は人の手を必要とせずに資料請求への対応をすることができます。

見込み顧客
事業者(あなた)
Contact Form 7

資料の開封状況や閲覧状況を把握したい場合は、Google Formsと同様にEZ DocSales Doc等の別途ツールの導入が必要となります。

また、見込み顧客が請求可能な資料が複数種類ある場合は、自動返信メールによる資料送付が難しくなりますので手動での送付等別の手段を考える必要があります。

Contact Form 7が向いているケース #

既にWordpress上で構築しているウェブサイトがある場合は、Contact Form 7を使って無料で基本的な機能であれば簡単に実現可能ですので、向いていると思われます。

サードパーティ製のプラグインを活用したり、ご自身でコードを書けるスキルがある場合は、顧客数増加への対応や他システムとの連携などの複雑な要件へも対応できる余地があるように思います。

一方、複雑な要件が生じうることが想定されていながら、IT人材が不足していたりコストをかけたくない場合は最適な方法ではないかもしれません。

3. formrunを使った作り方 #

formrunは様々な機能を搭載したフォーム作成ツールで、Saasとして提供されています。無料で簡単に使い始めることができ、事業が成長する中で新たな要件が出てきても機能の追加やプランのアップグレードをすることで幅広く対応することができます。

この作り方は「3. フロントエンド: 他社サービスを使用、バックエンド: 他社サービスを使用」のパターンです。

コード型フォーム機能を使えば「2. フロントエンド: 自社で実装、バックエンド: 他社サービスを使用」のパターンも可能です。

観点
初期コスト 0円
ランニングコスト(月額) 3880円 ~
※2025年9月時点の価格です。
※具体的な料金はプラン・料金をご覧ください。
設置方法
  • フォームURLへのリンク
  • iframe埋め込み
  • 自作HTMLフォーム
※具体的な手順は公式ドキュメントをご覧ください。
デザインの柔軟性
回答時の通知 チャットツールに通知可能
お礼メールの自動送付 可能
資料の自動送付 可能
※BEGINNERプランでは自動返信メールの文面に資料のURL等を記載することにより実現可能です。
※STATERプラン以上ではフォーム回答後の資料ダウンロードボタンで実現可能です。
資料開封時の通知 できない
資料の閲覧状況のデータ化 できない
回答者情報の保存先 formrunサービス内
STARTERプラン以上であればCSVやGoogle Spreadsheetsにエクスポート可能。
回答者情報の他システムへの連携
  • Salesforce(オプション)
  • Kintone(オプション)
  • HubSpot(オプション)
  • クラウドサイン(オプション)
  • CSVエクスポート(STARTERプラン以上)
  • Google Spreadsheetsエクスポート(STARTERプラン以上)

 

formrunを使った場合の業務フロー例 #

下記にformrunを使った場合の、資料請求に関する業務フローの例を示します。

回答者への自動返信メールに資料URLを含めるような想定で記載していますが、追客する時以外は人の手を必要とせずに資料請求への対応をすることができます。

追客する際、formrunには顧客の状況管理やメール送付ができる機能も備わっていますので、formrun上である程度の業務をカバーできることが利点です。

見込み顧客
事業者(あなた)
formrun

資料の開封状況や閲覧状況を把握したい場合は、Google Formsと同様にEZ DocSales Doc等の別途ツールの導入が必要となります。

また、見込み顧客が請求可能な資料が複数種類ある場合は、こちらも自動返信メールによる資料送付が難しくなりますので手動での送付等別の手段を考える必要があります。

formrunが向いているケース #

formrunはフォーム作成に関して機能が豊富であるだけでなく、その周辺業務の効率化も見込めるような多機能なサービスです。

一方ランニングコストの面では本記事で紹介するサービスの中では最も高価で、最低でもBEGINNERプランの3880円/月はかかります。

ですので、予算に余裕がありformrunの豊富な機能を使うことで費用対効果が見込めそうな場合には向いていると考えられます。

4. EZ Docを使った作り方 #

EZ DocはPDF資料の閲覧状況を可視化することで、より効果的に営業・マーケティングの成果を出せるようにすることを主眼に置いたツールで、Saasとして提供されています。

簡易的な資料請求フォームの機能が備わっています。

この作り方は「3. フロントエンド: 他社サービスを使用、バックエンド: 他社サービスを使用」のパターンです。

観点
初期コスト 0円
ランニングコスト(月額) 1000円 ~
※2025年9月時点の価格です。
※具体的な料金は料金ページをご覧ください。
設置方法
  • フォームURLへのリンク
  • iframe埋め込み
※具体的な手順は公式ドキュメントをご覧ください。
デザインの柔軟性
回答時の通知 チャットツールに通知可能
お礼メールの自動送付 可能
資料の自動送付 可能
資料開封時の通知 可能
資料の閲覧状況のデータ化 可能
回答者情報の保存先 EZ Docサービス内
CSVにエクスポート可能。
回答者情報の他システムへの連携
  • Salesforce
  • HubSpot

 

EZ Docを使った場合の業務フロー例 #

下記にEZ Docを使った場合の、資料請求に関する業務フローの例を示します。

フォーム回答者に自動的に資料送付を行えるだけでなく、資料の閲覧状況に応じて見込み顧客に対して適切なアクションを取ることができるようになります。

また、EZ Docには見込み顧客が資料を閲覧している最中に、同じ画面内で日程を選ぶだけで商談等の会議予約ができる機能がありますので、事業者(あなた)側からアクションを起こさなくとも商談獲得につなげることができます。

見込み顧客
事業者(あなた)
EZ Doc

見込み顧客が請求可能な資料が複数種類ある場合でも、EZ Docでは資料ごとにフォームが自動的に作成されるので変わらず自動送付をすることができます。

EZ Docが向いているケース #

EZ Docは資料請求が行われた先の成果(商談の予約、見積もり依頼等)を意識したサービスで、ランニングコストが1000円~/月と優しい設定でありながら、オプションやプラン変更の必要なしに外部システム連携や会議予約機能が利用できることが特徴です。

一方で、EZ Docのフォーム機能はデザインの変更がほとんどできません。

ですので、資料請求が行われた先の成果(商談の予約、見積もり依頼等)を重視し、フォームのデザインは強くこだわらない場合には向いていると考えられます。

支払い手段の登録をすることなく1か月無料で利用できますので、まずは試してみることをお勧めします。

EZ Docサービスサイト→

まとめ #

本記事では「そもそもなぜ資料請求フォームを作るのか」という目的に立ち返った上で、いくつかの作り方をピックアップしてご紹介しました。

ここで紹介した作り方以外にも無数に作り方はあります。本記事が事業・ビジネスの状況に合った適切な方法で資料請求フォームを作成するための手助けになれば幸いです。

本記事の内容についてご質問やコメント等ございましたら、お気軽にお問い合わせください